主な論点
一度に多く摂取したり、発酵性糖質に敏感な人はガスや膨満感に注意してください。
甘味と食物繊維様の性質を加える
腸内細菌に利用される発酵性の糖質です。摂り過ぎると人によってはガスやお腹の張りが増えることがあります。
甘味の補助や食物繊維に似た性質を利用して食品に加えられます。腸内細菌に発酵されることがあります。
砂糖(スクロース)の濃厚水溶液に微生物由来のフラクトシルトランスフェラーゼ(果糖転移酵素)を作用させ、果糖分子を結合させて製造します。
難消化性のオリゴ糖で、腸内ビフィズス菌の栄養源になります。
一度に多く摂取したり、発酵性糖質に敏感な人はガスや膨満感に注意してください。
「フラクトオリゴ糖」と「糖アルコール」は別分類です。商品中の添加量が不明なら研究で使われたg数と比較できません。
根拠の種類:ヒトを対象とする介入試験(2010)
健康な成人26人を対象とした研究で、オリゴフルクトース10gの摂取では対照に比べ消化器症状が増え、5g程度では比較的耐容性が良好でした。症状は主にガスやお腹の張りで、研究条件を全員の閾値にはできません。
根拠の種類:無作為化試験の系統的レビュー(2024)
フラクトオリゴ糖の便通改善を検討した試験の系統的レビューでは、腹部膨満や放屁などの副作用も報告されています。通常は忍容可能と記述されていますが、体質・量により異なります。
| 項目 | 日本 | 米国 | EU |
|---|---|---|---|
| 規制の厳しさ | ゆるい | ゆるい | ふつう |
| 制度上の扱い | ショ糖に酵素を作用させてフルクトースを結合させた難消化性オリゴ糖であり、食品衛生法上は一般食品原料として扱われ、特定保健用食品(トクホ:整腸)や機能性表示食品の関与成分として流通しています。 | FDAのGRAS通知(GRN 000044等)に基づき、短鎖フラクトオリゴ糖(scFOS)として異議なし(No questions)レターを受領したGRAS物質として管理されています。 | チコリー根抽出物(イヌリン等)や酵素合成による一般食品原料(プレバイオティクス・食物繊維素材)として流通しています。 |
| 使用条件 | 食品原料として使用上限はありません。小腸で消化吸収されずに大腸に届き、ビフィズス菌を増殖させる機能性を持ちます。短時間に一度に多量摂取した場合は一過性の腹部膨満や軟便を生じることがあります。 | cGMPに従い乳児用調製乳、飲料、シリアル、栄養バー等に適量使用されます。 | 一般食品では適量使用(quantum satis)です。乳児用調製乳においてはFOS/GOS比率および最大濃度(0.8 g/100 mL等)が厳格に規定されています。 |
| 原材料表示 | 「フラクトオリゴ糖」または「フラクトオリゴ糖シロップ」と表示します。 | 「fructooligosaccharides」「scFOS」等と表示します。 | 「fructo-oligosaccharides」「oligofructose」等と原材料名欄に記載します。 |
| 近年の見直し | 腸内環境改善やミネラル吸収促進を訴求する特定保健用食品・機能性表示食品、育児用調製粉乳での利用が安定して定着しています。 | プレバイオティクス素材としての認知向上とともに、乳児用調製粉乳(Infant Formula)における安全使用基準の遵守が図られています。 | EFSAによる乳児用調製粉乳および特殊医療目的食品(FSMP)におけるオリゴ糖組成の安全性確認が継続されています。 |
資料の公表年とKS2|Know, Select, Stay Wellの調査日は別です。各資料の対象・条件は本文を参照してください。国内外の規制判断は適用地域や評価年が異なります。
特定の原材料を除外して検索しても、その原材料が不使用であることやアレルギー上の安全性は証明できません。購入時には現在のパッケージとメーカー情報を確認してください。