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INGREDIENT GUIDE · 糖類・シロップ

果糖(フルクトース)

主な役割

強い甘味と清涼感を加える

天然には果実やはちみつに多く含まれる単糖類です。糖類の中で最も甘味が強く、特に冷温で甘味度が増す特性があります。

強い甘味(低温時で砂糖の約1.2〜1.5倍)を付与し、爽快な後味や高い保水性を食品・飲料に加えるために用いられます。

作り方・原料の由来

原料の由来植物・藻類抽出・加工
主な起源原料デンプンまたは果糖シロップ

異性化液糖などからクロマトグラフィー分離技術によって果糖画分を高純度で分離・濃縮・結晶化して製造します。

天然の糖の中で最も甘味が強く、冷やすと甘味が増す特性があります。

分類糖類・シロップ
資料2 件

主な論点

果糖ぶどう糖液糖などの異性化液糖にも高比率で含まれます。糖類摂取を抑えたい場合は、栄養成分表示の糖類・炭水化物量を確認します。

表示で見る場所

冷やすと甘味が増す性質があるため、アイスや清涼飲料水によく使われます。常温と冷温での甘味の違いが製品設計に利用されます。

研究・制度から分かっていること

根拠の種類:厚生労働省・日本人の食事摂取基準/学術総説

肝臓での代謝特性と過剰摂取に関する研究

果糖はぶどう糖と異なりインスリン分泌を直接刺激せず、主に肝臓で代謝されます。清涼飲料水や加工食品からの果糖の過剰摂取は、中性脂肪の蓄積や脂肪肝、インスリン抵抗性との関連が学術的に検討されています。

根拠の種類:WHO公衆衛生ガイドライン

遊離糖類の摂取管理

果糖は単糖類としてWHOの遊離糖類の定義に含まれます。果物そのもの(内因性糖)と異なり、抽出・精製された果糖を添加した加工食品では、総エネルギーに対する糖類の摂取比率を管理することが推奨されます。

日本・米国・EUの規制比較

果糖(フルクトース)の規制と表示ルール(2026-11-02時点で確認)
項目日本米国EU
規制の厳しさゆるいふつうふつう
制度上の扱い果実や蜂蜜に多く含まれる天然単糖類(結晶果糖等)であり、食品衛生法上は一般食品原料(糖類原料)として管理されています。21 CFR 184.1866等に基づき、直接食品添加成分(GRAS物質)および一般糖類原料として認可されています。指令2001/111/EC(特定糖類指令)において「フルクトース(Fructose)」として規格化されています。
使用条件食品原料として使用上限はありません。天然の糖の中で最も甘味が強く、冷やすと甘味度が増す特性(低温下で砂糖の約1.2〜1.5倍)を持ちます。一方で肝臓での代謝特性(中性脂肪合成に直結しやすい点)から、清涼飲料水等からの過剰摂取は脂肪肝や中性脂肪上昇のリスク要因となります。cGMPに従い各種食品で適量使用されます。米国食事ガイドラインでは果糖を含む添加糖の摂取制限が指導されています。食品原料として適量使用されます。規則(EU)No 432/2012において、ショ糖やブドウ糖の代替として用いた場合の食後血糖上昇抑制に関する条件付き健康強調表示が認可されています。
原材料表示原材料名欄に「果糖」「フルクトース」と表示します。原材料名欄に「fructose」「crystalline fructose」と表示します。Added Sugars(添加糖)に算入されます。原材料名欄に「fructose」と記載します。
近年の見直し低温時の高甘味度を活かした砂糖総使用量の削減と、代謝への影響を考慮した遊離果糖の過剰摂取防止に向けた健康情報提供が行われています。果糖の過剰摂取(特に炭酸飲料等からの摂取)と内臓脂肪蓄積・脂肪肝との関連に関する疫学的検証が継続されています。EFSA 2022年食事性糖類UL評価において、果糖を含む遊離糖類の摂取を可能な限り低く抑えることが推奨されています。
規制比較の出典(5件)

日本

米国

EU

評価・資料の時系列

  1. 公的評価:WHO: Guideline: Sugars intake for adults and children
  2. 公的機関資料:厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2025年版)炭水化物

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根拠となる資料

  1. 厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2025年版)炭水化物 ↗(2025・公的機関資料・確認日 2026-10-23)
  2. WHO: Guideline: Sugars intake for adults and children ↗(2015・公的評価・確認日 2026-10-23)

資料の公表年とKS2|Know, Select, Stay Wellの調査日は別です。各資料の対象・条件は本文を参照してください。国内外の規制判断は適用地域や評価年が異なります。

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