主な論点
EFSAの2019年再評価ではE508など4種類の塩化物について報告された使用量では安全性上の懸念なしと判断しました。塩化物のヒト由来参照量を40mg/kg体重/日とし、平均曝露は各年齢層でこの水準以下だが、いくつかの年齢層では高摂取推定が上回りました。EFSAはカリウム陽イオンの評価は本意見の対象外としました。 EFSAの塩化物評価はカリウム陽イオンの安全性を包括評価したものではありません。製品別の含有量は不明です。
酸味・塩味やミネラルのバランスを調整します。
地下のカリウム鉱床から採掘・水溶解・再結晶化するか、製塩時の母液(苦汁)から分離精製します。
減塩食品で食塩代替(塩味付与)やミネラル強化に用いられます。
EFSAの2019年再評価ではE508など4種類の塩化物について報告された使用量では安全性上の懸念なしと判断しました。塩化物のヒト由来参照量を40mg/kg体重/日とし、平均曝露は各年齢層でこの水準以下だが、いくつかの年齢層では高摂取推定が上回りました。EFSAはカリウム陽イオンの評価は本意見の対象外としました。 EFSAの塩化物評価はカリウム陽イオンの安全性を包括評価したものではありません。製品別の含有量は不明です。
塩化ナトリウムの代替としてナトリウムを減らす食品設計にも用いられます。食品中の使用から疾病改善を保証するものではありません。
根拠の種類:規制機関の毒性・曝露評価
報告された食品添加物用途のE507–509およびE511由来の塩化物曝露について安全性上の懸念はありません。推定高摂取では参照水準超過の年齢層がありました。カリウム自体の健康影響はこの評価範囲外です。
根拠の種類:根拠と推測の区別
EFSAの2019年再評価ではE508など4種類の塩化物について報告された使用量では安全性上の懸念なしと判断しました。塩化物のヒト由来参照量を40mg/kg体重/日とし、平均曝露は各年齢層でこの水準以下だが、いくつかの年齢層では高摂取推定が上回りました。EFSAはカリウム陽イオンの評価は本意見の対象外としました。 「カリウムを含むから誰にでも血圧改善に有効」「塩の代替品なら量を気にしなくてよい」は誤解を招きます。腎機能に問題がある人や特定の薬を使う人のカリウム摂取は別途確認します。 頭痛・下痢・アレルギー・血糖について通常の添加物使用による因果関係はこの資料では示されていません。過剰なカリウム摂取や腎機能に関する問題は別の臨床評価領域です。
| 項目 | 日本 | 米国 | EU |
|---|---|---|---|
| 規制の厳しさ | ふつう | ふつう | ふつう |
| 制度上の扱い | 食品衛生法に基づく指定添加物です。塩化ナトリウムの代替減塩材や調味料、栄養強化剤として使用されます。 | 21 CFR 184.1622に基づき、GRAS直接食品添加物として広く認可されています。 | 規則(EC)No 1333/2008 Annex IIに基づき、食品添加物E 508(Potassium chloride)として収載されています。 |
| 使用条件 | 使用基準上の特段の量的制限はなく、適正製造規範(GMP)に基づき適量で使用されます。 | 調味料、風味増強剤、ゲル化補助剤としてGMP基準に従い使用されます。 | 広範な食品カテゴリーでquantum satis(適正量)での使用が認められています。 |
| 原材料表示 | 「調味料(無機塩)」の一括名、または「塩化カリウム」と物質名で表示します。 | 「potassium chloride」と表示します。減塩周知のため「potassium salt」の別称も認められます。 | 「gelling agent: E 508」または「seasoning: potassium chloride」と表示します。 |
| 近年の見直し | ナトリウム摂取抑制を目的とした減塩食品開発での利用が進んでいます。 | FDAは消費者への分かりやすさ向上のため「potassium salt」併記を認めるガイダンスを策定しました。 | EFSAは食事摂取基準において成人のカリウム十分摂取量を3,500mg/日と再確認しています。 |
資料の公表年とKS2|Know, Select, Stay Wellの調査日は別です。各資料の対象・条件は本文を参照してください。国内外の規制判断は適用地域や評価年が異なります。
特定の原材料を除外して検索しても、その原材料が不使用であることやアレルギー上の安全性は証明できません。購入時には現在のパッケージとメーカー情報を確認してください。