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INGREDIENT GUIDE · 高甘味度甘味料

スクラロース

主な役割

少量で強い甘味を付ける

砂糖より強い甘味を持つ非糖質甘味料です。2026年の欧州食品安全機関による再評価で、通常の認可用途と加熱条件について異なる結論が示されました。

砂糖を減らした飲料や菓子の甘味付けに使用されますが、砂糖を置き換えることで何が得られるか・何を失うか消費者がよく考える必要がありそうです。

作り方・原料の由来

原料の由来化学合成
主な起源原料砂糖(ショ糖)

砂糖(ショ糖)の分子構造にあるヒドロキシ基(-OH)のうち3箇所を選択的に塩素原子(-Cl)に置換する有機合成工程を経て製造されます。

砂糖の約600倍の甘味度を持ち、生体内ではほとんど代謝されずカロリーになりません。

分類高甘味度甘味料
資料3 件

主な論点

EFSAのADIはEUの評価であり、日本での商品別含有量を表しません。「加熱で必ず有害」という断定も再評価からは導けません。

表示で見る場所

使用量だけでなく調理・加熱条件が論点です。すでに売られているお菓子の原材料欄だけから製造温度や分解生成物の量は判断できません。

研究・制度から分かっていること

根拠の種類:規制機関の再評価(2026)

EFSAの2026年2月再評価

EFSAは現在認可されている用途について安全性の懸念はなく、ADIは15mg/kg体重/日のまま維持しました。EUでの推計摂取量はすべての集団でADIを下回りました。

根拠の種類:EFSAの再評価(2026)

高温加熱時に残る不確実性

長時間の高温条件で塩素を含む分解生成物が生じる可能性を完全に排除できず、焼き菓子への用途拡大の安全性を確認できないとしました。家庭での揚げ物・焼成など高温調理にも注意喚起しています。

根拠の種類:WHOの条件付き勧告(2023)

長期の体重管理との関係

WHOの非糖質甘味料に関する条件付き勧告は、スクラロースを含む群の長期的な体重管理目的を対象にしたもので、個別物質の毒性評価そのものではありません。

根拠の種類:欧州食品安全機関の再評価

EFSA 2026年の加熱条件に関する評価

EFSAは現在認可された用途についてADI 15mg/kg体重/日を維持しました。高温・長時間の加熱に伴う分解生成物の不確実性から、焼き菓子などへの用途拡大において安全性は確実ではないとしています。

根拠の種類:EFSA 2026年の詳細な証拠評価

加熱研究をどこまで通常の焼き菓子に当てはめられるか

EFSAは長時間の高温加熱で塩素化した化合物が生じる可能性を検討しました。現実の調理を模した一部の試験では懸念となる分解生成物が少ない結果もありましたが、加熱条件の多様性から新規の広い焼き菓子用途について安全性を確認できませんでした。日常の菓子にスクラロースがあるだけで有害な生成物ができているとは判断できません。

根拠の種類:EFSA 2026年(動物試験・ヒト試験を総合)

糖代謝や発がん性に関する評価は曝露量を考慮する

EFSAの再評価では、認可されている使用条件における遺伝毒性・発がん性などの資料を包括的に検討し、ADI 15mg/kg体重/日を維持しました。臨床研究で報告された単一の指標変化を、すべての食品に共通する健康リスクとして断定することは適切ではありません。

日本・米国・EUの規制比較

スクラロースの規制と表示ルール(2026-11-02時点で確認)
項目日本米国EU
規制の厳しさふつうふつうきびしい
制度上の扱いショ糖(砂糖)のヒドロキシ基を塩素原子に置換して製造される有機塩素系高甘味度甘味料(砂糖の約600倍の甘味度)であり、指定添加物として収載されています。21 CFR 172.831に基づき、一般用途の直接食品添加物(甘味料)として認可されています。食品添加物規則(EC)No 1333/2008のポジティブリストにおいて、甘味料E 955として収載されています。
使用条件食品添加物公定書および使用基準に基づき、多くの一般食品で最大使用限度が0.40 g/kg以下(飲料水等は希釈後換算)などに制限されています。ADIはJECFA評価に基づく15 mg/kg体重/日です。適正製造基準(cGMP)に基づき、目的とする甘味度に必要な量で使用できます。FDAが設定したADIは5 mg/kg体重/日です。食品区分ごとに最大使用基準(MPL)が定められています。EFSAが再確認したADIは15 mg/kg体重/日です。
原材料表示添加物表示基準に基づき、用途名と物質名を併記して「甘味料(スクラロース)」と表示します。原材料名欄に「sucralose」と個別物質名を記載します。用途名と物質名またはE番号を併記し「sweetener: sucralose」または「sweetener: E 955」と表示します。
近年の見直し高甘味度甘味料全般の規格基準および摂取実態調査が継続されています。日常の通常摂取においてADIを大幅に下回っていることが確認されています。加熱調理時の熱安定性や腸内細菌叢への影響に関する各種学術報告が調査されていますが、FDAは承認済みの使用条件において安全であるとの評価を維持しています。EFSAは2026年にスクラロース(E 955)の包括的再評価意見書を公表し、現行の承認用途における安全性(ADI 15 mg/kg)を再確認しました。一方で、120℃を超える長時間の高温加熱でクロロプロパノール類などの塩素化有機化合物が生成する懸念を排除できないとして、焼き菓子類(fine bakery wares)への用途拡大申請を認めない判断を下しました。
規制比較の出典(7件)

日本

米国

EU

評価・資料の時系列

  1. 公的評価:WHO: non-sugar sweeteners guideline
  2. 公的機関資料:EFSA: Re-evaluation of sucralose E955
  3. 公的機関資料:EFSA Journal 2026:スクラロース E955 再評価・加熱試験詳細

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根拠となる資料

  1. EFSA: Re-evaluation of sucralose E955 ↗(2026・公的機関資料・確認日 2026-10-23)
  2. WHO: non-sugar sweeteners guideline ↗(2023・公的評価・確認日 2026-10-23)
  3. EFSA Journal 2026:スクラロース E955 再評価・加熱試験詳細 ↗(2026・公的機関資料・確認日 2026-10-23)

資料の公表年とKS2|Know, Select, Stay Wellの調査日は別です。各資料の対象・条件は本文を参照してください。国内外の規制判断は適用地域や評価年が異なります。

特定の原材料を除外して検索しても、その原材料が不使用であることやアレルギー上の安全性は証明できません。購入時には現在のパッケージとメーカー情報を確認してください。