主な論点
EFSAは2015年にコチニール、カルミン酸およびカルミン(E120)の安全性を再評価しました。ADIをカルミン酸換算2.5 mg/kg体重/日に設定し、残存タンパク質に由来するアレルギー反応には特に留意しています。 コチニールという原料・色素の表示と、精製カルミン酸やカルミン製剤を混同しないでください。
食品に赤色をつけます。
サボテン等に寄生する乾燥エンジムシから水または含水アルコール等を用いてカルミン酸色素を抽出・精製して製造します。
天然赤色色素ですが、昆虫由来タンパク質が残留しているとアレルギー(アナフィラキシー等)の原因になる場合があるため、高度精製技術やアレルゲン対策がとられています。
EFSAは2015年にコチニール、カルミン酸およびカルミン(E120)の安全性を再評価しました。ADIをカルミン酸換算2.5 mg/kg体重/日に設定し、残存タンパク質に由来するアレルギー反応には特に留意しています。 コチニールという原料・色素の表示と、精製カルミン酸やカルミン製剤を混同しないでください。
赤色の色調を整えます。摂取による健康増進を意味しません。
根拠の種類:規制機関の安全性評価
ADIの評価と、色素製剤中のタンパク質による過敏反応を別の論点として扱います。
根拠の種類:根拠と推測の区別
EFSAは2015年にコチニール、カルミン酸およびカルミン(E120)の安全性を再評価しました。ADIをカルミン酸換算2.5 mg/kg体重/日に設定し、残存タンパク質に由来するアレルギー反応には特に留意しています。 『天然の赤色だからアレルギーは起こらない』は誤りです。一方、全員にアレルギーを起こすという意味でもありません。 アレルギー様症状は報告されています。頭痛、腹痛、下痢、血糖への影響については摂取時の因果関係をこの評価だけで確定できません。
| 項目 | 日本 | 米国 | EU |
|---|---|---|---|
| 規制の厳しさ | ふつう | ふつう | ふつう |
| 制度上の扱い | 既存添加物(コチニール色素)です。中南米の乾燥コチニールカイガラムシから水またはエタノール等で抽出した赤色系天然色素です。 | 21 CFR 73.100(Cochineal extract)に基づき、認証免除着色料として収載されています。 | 規則(EC)No 1333/2008 Annex IIに基づき、食品添加物E 120(Cochineal)としてポジティブリストに収載されています。 |
| 使用条件 | 成分規格あり。かまぼこ、ハム・ソーセージ、菓子、飲料等の着色に使用されます。使用基準(上限値)はなく適量使用(GMP)です。 | 適正製造基準に従い使用されます。2009年のFDA規則改正により、不純物タンパク質による過敏症防止のため「cochineal extract」の個別表示が必須です。 | 食品分類ごとに最大基準値が設定されています。EFSAによるADIはカルミン酸換算で2.5mg/kg bw/dayです。 |
| 原材料表示 | 「コチニール色素」または「着色料(コチニール)」と表示します。 | 原材料名欄に「cochineal extract」と個別名称を明記します(「color added」等の一括表示は不可)。 | 「colour: cochineal」または「colour: E 120」と表示します。 |
| 近年の見直し | 消費者庁によるアレルギー注意喚起を踏まえ、食品業界において高精製・低アレルゲン化された色素への切替えが進展しています。 | FDAはアナフィラキシーを含む過敏反応報告の追跡調査を行い、表示義務の履行を監視しています。 | 新規格によりタンパク質残存限度(0.1%以下)が設定され、アレルギーリスクの低減が図られています。 |
資料の公表年とKS2|Know, Select, Stay Wellの調査日は別です。各資料の対象・条件は本文を参照してください。国内外の規制判断は適用地域や評価年が異なります。
特定の原材料を除外して検索しても、その原材料が不使用であることやアレルギー上の安全性は証明できません。購入時には現在のパッケージとメーカー情報を確認してください。