アナフィラキシー
急激な血圧低下や全身の皮膚症状、呼吸困難など急性全身反応に関する症例報告や検査知見を調べます。
どのような症状か
アレルゲン等の摂取や侵入により、皮膚・呼吸器・循環器・消化器など複数の臓器に急激かつ同時にアレルギー症状が現れる重篤な全身性過敏反応です。血圧低下や意識障害を伴う状態を「アナフィラキシーショック」と呼び、速やかな救急対応が必要となります。
主な感じ方・自覚症状の例
- 皮膚・粘膜:全身に広がる激しいかゆみ、赤いじんましん、まぶたや唇・舌の急激な腫れ
- 呼吸器:息苦しさ、喉の奥が締め付けられて息が吸いにくい、声がかすれる、ゼーゼー・ヒューヒューと音がする(喘鳴)
- 循環器・神経:急激な血圧低下により目の前が暗くなる、冷汗、めまい、意識が遠のく・ぐったりする
- 消化器:差し込むような激しい腹痛、繰り返す嘔吐や下痢
症状解説の参照資料・ガイドライン(2件)
関連する調査情報がある原材料
4 件の調査情報があります。
亜硫酸塩 → 原材料解説
ワイン添加の亜硫酸塩による即時型アナフィラキシーの症例が報告されており、皮内テスト等で亜硫酸ナトリウム等への反応が確認された例があります。
報告・評価された条件:ワイン摂取後に呼吸困難や全身性浮腫性紅斑を呈し、皮内テストで亜硫酸塩に陽性を示した臨床症例など
研究上の限界:症例報告であり一般集団での発症頻度は不明です。また多くの食品中での添加量や個人の感受性差に依存します。
症状が報告されていますが、成分による一貫した増加や発生頻度は確認されていません。
調査資料・比較試験(1件)
ゼラチン → 原材料解説
ゼラチンは特定原材料に準ずるものに指定されており、食品摂取や医薬品添加物等による即時型アナフィラキシー症状が医学的に報告されています。
報告・評価された条件:ゼラチン感作歴のある人や重度のアレルギー素因を持つ人の摂取
研究上の限界:一般の集団における頻度は高くありませんが、感作されている場合は微量でも重篤な反応を生じるリスクがあります。
症状が報告されていますが、成分による一貫した増加や発生頻度は確認されていません。
調査資料・比較試験(1件)
コチニール → 原材料解説
コチニール色素の精製過程で残存する昆虫由来タンパク質により、即時型アナフィラキシーや急性蕁麻疹を起こした症例が報告され、消費者庁やEFSAでも注意喚起されています。
報告・評価された条件:化粧品や食品による経皮・経口感作歴のある人がコチニール(カルミン酸)添加食品を摂取した場合
研究上の限界:アレルギー表示義務品目外ですが、精製度や個人の感作状況に依存し、一般の全摂取者で一律に起きるものではありません。
症状が報告されていますが、成分による一貫した増加や発生頻度は確認されていません。
ポリグルタミン酸 → 原材料解説
納豆粘性成分や増粘等で使われるポリガンマグルタミン酸(PGA)は、摂取から5〜12時間程度遅れて発症する遅発性アナフィラキシーを引き起こす症例が臨床研究で解明されています。
報告・評価された条件:クラゲ刺傷等によりポリガンマグルタミン酸に経皮感作された人が納豆や添加食品を摂取した場合
研究上の限界:大豆自体のタンパク質アレルギーとは異なり、クラゲ刺傷等の経皮感作歴を持つ特定集団に集中して見られる反応です。
症状が報告されていますが、成分による一貫した増加や発生頻度は確認されていません。
このページの読み方
原材料ごとに、研究結果、調べた条件、研究上の限界、出典を掲載しています。研究結果が一致しない場合も、結果を分けて確認できます。