主な論点
体質と一度に食べる量によってお腹がゆるくなる場合があります。
甘味と食感を調整する
食品に使用される糖アルコールです。多量摂取時は軟便などの消化器症状が起こり得ます。
甘味や食感を調整するために使われます。
牛乳から得られる乳糖(ラクトース)水溶液に触媒下で高圧水素を添加(接触還元)して製造します。
乳由来の二糖類アルコールで、熱や酸に安定しています。
体質と一度に食べる量によってお腹がゆるくなる場合があります。
糖アルコールでも物質ごとに症状の出やすさは異なります。
根拠の種類:公的資料・メーカー公表(商品ごとの表示とは区別)
東京都の食品安全FAQではラクチトールを糖アルコールに分類し、一度に多量に摂る場合の下痢作用について説明しています。
| 項目 | 日本 | 米国 | EU |
|---|---|---|---|
| 規制の厳しさ | ゆるい | ゆるい | きびしい |
| 制度上の扱い | 乳糖(ラクトース)を水素還元して得られる二糖類アルコールであり、食品衛生法上の指定添加物(甘味料、製造用剤)として管理されています。 | 21 CFR 172.820に基づき、食品添加物(直接添加甘味料)として認可されているほか、浸透圧性便秘治療薬(医薬品)としてもFDA承認されています。 | 規則(EC)No 1333/2008 Annex IIに基づき、食品添加物E 966として収載されています。 |
| 使用条件 | 成分規格あり。砂糖の約30〜40%の穏やかな甘味度を有します。胃や小腸でほとんど分解されず大腸に届き、ビフィズス菌等の善玉菌に利用される特性があります。多量摂取時は浸透圧性の緩下作用が生じます。JECFA ADIは「not specified」。 | 21 CFR 172.820に基づき、焼き菓子、デザート、ハードキャンディ等で適正製造基準(cGMP)に従い使用されます。 | 量子満足原則(quantum satis)が適用されます。飲料用途への甘味料使用は不可です。 |
| 原材料表示 | 原材料名欄に「ラクチトール」または「甘味料(ラクチトール)」と表示します。 | 原材料名欄に「lactitol」と表示します。 | 用途名と物質名またはE番号「sweetener: lactitol」または「sweetener: E 966」と表示します。10%超含有食品には緩下作用警告表示が義務付けられています。 |
| 近年の見直し | 腸内環境を改善するプレバイオティクス素材や低カロリー甘味剤として利用されており、過剰摂取時の軟便に関する自主的な注意表示が行われています。 | 砂糖代替甘味料としての利用とともに、慢性特発性便秘症治療薬としての臨床使用が確立されています。 | 規則(EU)2015/2314に基づき、1日10gのラクチトール摂取による「正常な排便機能の維持」に関する健康強調表示(規則(EC)No 1924/2006に基づくヘルス・クレーム)が承認されています。 |
軟便・下痢:摂取量・食べ方・体質や体調によって起こる場合があります。原材料名だけから発生率や個別商品の症状を予測するものではありません。
根拠の種類:東京都保健医療局:糖アルコールの摂取と下痢。原材料についての情報であり、この食品を食べた人に必ず症状が起きるという意味ではありません。
資料の公表年とKS2|Know, Select, Stay Wellの調査日は別です。各資料の対象・条件は本文を参照してください。国内外の規制判断は適用地域や評価年が異なります。
特定の原材料を除外して検索しても、その原材料が不使用であることやアレルギー上の安全性は証明できません。購入時には現在のパッケージとメーカー情報を確認してください。