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INGREDIENT GUIDE · 植物由来の甘味・香味原料

甘草(カンゾウ)

主な役割

甘味と独特の風味を付ける

甘草に含まれるグリチルリチンには甘味があります。大量・長期摂取などで血圧上昇や低カリウム血症、不整脈が問題になります。

甘味を付けたり風味を整える目的で、菓子や飲料などに使われます。原材料の甘草と特定の甘味成分は区別します。

作り方・原料の由来

原料の由来植物・藻類抽出・加工
主な起源原料マメ科植物カンゾウ(甘草)の根

マメ科植物カンゾウの根やストロン(地下茎)から水または弱アルカリ水溶液でグリチルリチン酸塩を抽出・精製します。

過剰摂取により偽アルドステロン症(血圧上昇・低カリウム血症)を引き起こす可能性があるため摂取量に注意が必要です。

分類植物由来の甘味・香味原料
資料1 件

主な論点

高血圧、心臓・腎臓の疾患がある人、関連薬を使用する人、妊娠中の人は甘草・グリチルリチンの多量・長期摂取に注意してください。

表示で見る場所

「甘草使用」の表示だけで健康への影響を一律に断定することはできません。量が分からない場合はメーカー情報を確認します。

研究・制度から分かっていること

根拠の種類:米国NCCIHの安全情報

グリチルリチンの過剰摂取による影響

米国NCCIHは、グリチルリチンが多量または長期間摂取されると、低カリウム血症、血圧上昇、不整脈など重大な問題を起こし得ると説明しています。持病や塩分摂取、医薬品との相互作用にも注意が必要です。

根拠の種類:摂取量不明という制約

普通の食品に表示がある場合

甘草のグリチルリチンを多量・長期に摂ると血圧上昇や低カリウム血症につながります。濃縮製品や生薬の常用時には摂取量と併用薬に注意します。

日本・米国・EUの規制比較

甘草(カンゾウ)の規制と表示ルール(2026-11-02時点で確認)
項目日本米国EU
規制の厳しさゆるいふつうきびしい
制度上の扱いマメ科カンゾウ属植物(Glycyrrhiza glabra等)の根から抽出される甘味成分(グリチルリチン酸)であり、食品衛生法上の「既存添加物名簿」収載品目(カンゾウ抽出物、酵素処理カンゾウ、カンゾウ末)として管理されています。21 CFR 184.1408に基づき、甘草抽出物・グリチルリチンが直接食品添加成分(GRAS物質)として認可されています。食品香料規則(EC)No 1334/2008および規則(EU)No 1169/2011に基づき、グリチルリチン酸は添加物甘味料ではなく「香料・食品原料に天然に含まれる制限物質」として特定管理されています。
使用条件成分規格あり。砂糖の約150〜200倍の甘味度を有します。一般食品への添加物使用基準(上限)は設定されていません(適量使用)。ただし、グリチルリチン酸の長期・過剰摂取は偽アルドステロン症(低カリウム血症、血圧上昇、むくみ等)を惹起するおそれがあり、医薬品や他食品との重複摂取に注意が必要です。21 CFR 184.1408により食品区分ごとの最大許容濃度が規定されています(ハードキャンディ16%、ソフトキャンディ3.1%、飲料0.15%等)。FDAは黒リコリス菓子の多量摂取による低カリウム血症や心不整脈リスクに関する警告を発出しています。過剰摂取による血圧上昇・電解質異常を防止するため、食品区分別の最大許容基準が設定されています。
原材料表示「カンゾウ抽出物」「甘草」、甘味用途では「甘味料(カンゾウ)」と表示します。原材料名欄に「licorice extract」「glycyrrhizin」等と表示します。規則(EU)No 1169/2011 Annex IIIに基づき、一定濃度以上のグリチルリチン酸を含む菓子や飲料には「contains liquorice - people suffering from hypertension should avoid excessive consumption(甘草を含む - 高血圧の人は過剰摂取を避けること)」という警告表示が義務付けられています。
近年の見直ししょう油・みそ・漬物等の塩なれ・風味改善での伝統的利用に加え、漢方薬(甘草を含む処方)との併用によるグリチルリチン酸過剰曝露の防止に向けた医療・消費者情報提供が行われています。ハロウィン時期等におけるリコリス菓子(Black Licorice)の多量摂取(特に40歳以上の大人)に対するFDAの消費者安全注意喚起が定期的に更新されています。EFSAによるグリチルリチン酸の安全摂取上限(約100 mg/日)に基づき、高血圧患者に対する明確な表示警告の厳格な運用が維持されています。
規制比較の出典(5件)

日本

米国

EU

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根拠となる資料

  1. 米国NCCIH:甘草の安全性とグリチルリチン ↗(確認日2026・制度・参考資料・確認日 2026-10-23)

資料の公表年とKS2|Know, Select, Stay Wellの調査日は別です。各資料の対象・条件は本文を参照してください。国内外の規制判断は適用地域や評価年が異なります。

特定の原材料を除外して検索しても、その原材料が不使用であることやアレルギー上の安全性は証明できません。購入時には現在のパッケージとメーカー情報を確認してください。