主な論点
摂取量や体質により、軟便や下痢が起こる場合があります。
甘味と食感を整える
ノンシュガーの菓子やガムに使われる甘味料です。多量に摂取するとお腹がゆるくなる場合があります。
砂糖を置き換える甘味と食感の調整に使われます。
デンプンから酵素糖化したマルトース水溶液を高圧下で接触還元(水素添加)して製造します。
砂糖に近いまろやかな甘味を持つ糖アルコールです。
摂取量や体質により、軟便や下痢が起こる場合があります。
「砂糖不使用」はマルチトール不使用を意味しません。
根拠の種類:公的資料・メーカー公表(商品ごとの表示とは区別)
ロッテのキシリトールガムにはマルチトールが配合され、製品の摂取上の注意に多量摂取時の軟便が示されています。東京都も糖アルコールの下痢作用を説明しています。
| 項目 | 日本 | 米国 | EU |
|---|---|---|---|
| 規制の厳しさ | ゆるい | ゆるい | きびしい |
| 制度上の扱い | 麦芽糖(マルトース)を高圧接触還元して製造される二糖類アルコール(還元麦芽糖水あめ/粉末還元麦芽糖水あめ)であり、指定添加物(D-マルチトール)および食品素材として広く利用されています。 | 21 CFR 184.1848に基づき、マルチトールおよびマルチトールシロップが直接食品添加成分(GRAS物質)として認可されています。 | 規則(EC)No 1333/2008 Annex IIに基づき、E 965 ((i) Maltitol, (ii) Maltitol syrup) としてポジティブリストに収載されています。 |
| 使用条件 | 成分規格が定められています。砂糖に近いまろやかな甘味(砂糖比約80〜90%)を持ち、熱や酸に極めて安定です。JECFAの評価ではADIは「not specified(特定せず)」とされています。小腸で消化吸収されにくいため、一度に多量に摂取すると浸透圧性の軟便を生じる特性があります。 | 適正製造基準(cGMP)に従い各種食品区分で使用されます。砂糖代替の低カロリー甘味剤、保水剤、組織改良剤として使用されます。 | 量子満足原則(quantum satis)が適用されます。飲料用途への甘味料使用は制限されています。 |
| 原材料表示 | 原材料名欄に「マルチトール」「還元麦芽糖水あめ」、または甘味用途で「甘味料(マルチトール)」と表示します。 | 原材料名欄に「maltitol」または「maltitol syrup」と表示します。Nutrition Factsパネルの炭水化物内訳として糖アルコール(Sugar Alcohol)行に表示できます。 | 用途名と物質名またはE番号を併記し「sweetener: maltitol」または「sweetener: E 965」と表示します。10%超含有食品にはポリオール緩下作用警告表示が義務付けられています。 |
| 近年の見直し | 糖類ゼロ(シュガーレス)チョコレートや和洋菓子、糖尿病配慮食品での活用が定着しており、消化管耐性(許容量)に関する情報提供が業界自主基準等で整備されています。 | ケトジェニックや低炭水化物(Low Carb)訴求製品の増加に伴い、他の糖アルコールとの代謝速度・血糖応答の違い(マルチトールは血糖値に一部影響する点)に関する消費者教育が行われています。 | EFSAの食品添加物再評価プログラムにおいて、他の糖アルコール群とともに規格基準および摂取量評価の確認が行われています。 |
軟便・下痢:摂取量・食べ方・体質や体調によって起こる場合があります。原材料名だけから発生率や個別商品の症状を予測するものではありません。
根拠の種類:東京都保健医療局:糖アルコールの摂取と下痢/ロッテ:キシリトールガムの摂取上の注意。原材料についての情報であり、この食品を食べた人に必ず症状が起きるという意味ではありません。
資料の公表年とKS2|Know, Select, Stay Wellの調査日は別です。各資料の対象・条件は本文を参照してください。国内外の規制判断は適用地域や評価年が異なります。
特定の原材料を除外して検索しても、その原材料が不使用であることやアレルギー上の安全性は証明できません。購入時には現在のパッケージとメーカー情報を確認してください。