← 原材料事典に戻る
INGREDIENT GUIDE · 水溶性食物繊維

難消化性デキストリン

主な役割

水溶性食物繊維を加える

食物繊維の原料で、甘味料ではありません。摂り過ぎや体質によってお腹の張り・軟便などが生じる場合があります。

食品の食物繊維量を調整します。個別のトクホや機能性表示食品で所定の条件に基づく機能を扱うことがあります。

作り方・原料の由来

原料の由来植物・藻類抽出・加工
主な起源原料トウモロコシ等のデンプン

トウモロコシデンプンに微量の塩酸を加えて加熱・焙焼し、アミラーゼ等の消化酵素で処理後、イオン交換樹脂を用いたクロマトグラフィー(クロマト分画)で遊離のブドウ糖などの消化性糖質を除去・分離し、難消化性食物繊維画分を高純度に濃縮・精製します。

クロマトグラフィー分離技術により消化性糖類を取り除くことで、食物繊維純度(約85〜90%以上)を高め、トクホや機能性表示食品の規格基準を満たす安定品質を実現しています。

分類水溶性食物繊維
資料2 件

主な論点

お腹が張る、ゆるくなるなどの症状がある場合は摂取量や食べ合わせを確認してください。

表示で見る場所

単なるデキストリンと難消化性デキストリンを混同しないでください。

研究・制度から分かっていること

根拠の種類:製法・品質規格

製造工程とクロマトグラフィー分離

デンプンを加熱焙焼・酵素分解した後に残るブドウ糖などの消化性糖質を、イオン交換樹脂を用いたクロマトグラフィー分画によって分離・除去することで、難消化性の食物繊維を高純度(約85%〜90%以上)に精製して製造されます。

根拠の種類:公的資料・メーカー公表(商品ごとの表示とは区別)

確認されている消化器症状とその根拠

消費者庁が公開する難消化性デキストリンを含む届出製品の情報には、飲み過ぎや体質・体調による軟便の注意事項が掲載されています。アサヒグループ食品も食物繊維配合バーで注意を説明しています。

日本・米国・EUの規制比較

難消化性デキストリンの規制と表示ルール(2026-11-02時点で確認)
項目日本米国EU
規制の厳しさゆるいゆるいゆるい
制度上の扱いトウモロコシ等のでんぷんから焙焼・酵素分解・精製して得られる水溶性食物繊維であり、食品衛生法上は一般食品原料として扱われ、特定保健用食品(トクホ:整腸、食後血糖値・中性脂肪上昇抑制)や機能性表示食品の主要な機能性関与成分として流通しています。FDAの食物繊維ガイダンス(2018年)において、生理的健康効果(食後血糖上昇抑制等)を有する「食物繊維(Dietary Fiber)」として正式に認められ、GRAS通知(GRN 000156等)に基づき食品原料として流通しています。規則(EC)No 1924/2006に基づく一般食品原料(食物繊維)として扱われ、非消化性炭水化物としての健康強調表示対象素材となっています。
使用条件一般食品原料として使用基準値(上限)は設定されていません(適量使用)。1日数グラムから十数グラムの摂取で生理効果を発揮します。一度に極端に多量摂取した場合は一時的な膨満感や軟便を生じることがあります。適正製造基準(cGMP)に従い各種加工食品や飲料に適量使用されます。量子満足原則(quantum satis)が適用されます。一般食品原料として広範な食品区分で使用可能です。
原材料表示「難消化性デキストリン(食物繊維)」または「難消化性デキストリン」と表示します。「resistant maltodextrin」「soluble corn fiber」「digestion resistant maltodextrin」等と表示し、栄養成分表示(Nutrition Facts)のDietary Fiberに算入できます。「resistant dextrin」「soluble dietary fiber」等と原材料名欄に記載します。
近年の見直し特定保健用食品および機能性表示食品における届出件数が最も多い関与成分の一つであり、生活習慣病予防や食物繊維摂取目標量達成のための食品配合が定着しています。2018年のFDA食物繊維定義改定に伴い、有益な生理作用が実証された単離・難消化性炭水化物として位置付けが明確化され、低カロリー・高繊維製品での利用が進んでいます。規則(EU)No 432/2012において、糖質代替による食後血糖上昇抑制に関する健康強調表示が承認・維持されています。
規制比較の出典(4件)

日本

米国

EU

評価・資料の時系列

  1. 公的機関資料:消費者庁機能性表示食品DB:難消化性デキストリン配合製品

お腹がゆるくなるなどの注意

お腹の張り・軟便:摂取量・食べ方・体質や体調によって起こる場合があります。原材料名だけから発生率や個別商品の症状を予測するものではありません。

根拠の種類:消費者庁機能性表示食品DB:難消化性デキストリン配合製品/アサヒグループ食品:1本満足バーの注意表示。原材料についての情報であり、この食品を食べた人に必ず症状が起きるという意味ではありません。

「難消化性デキストリン」を含む商品候補を探す →

原材料欄のスラッシュや用途名の読み方 →

根拠となる資料

  1. 消費者庁機能性表示食品DB:難消化性デキストリン配合製品 ↗(2022・公的機関資料・確認日 2026-10-23)
  2. アサヒグループ食品:1本満足バーの注意表示 ↗(確認日2026・制度・参考資料・確認日 2026-10-23)

資料の公表年とKS2|Know, Select, Stay Wellの調査日は別です。各資料の対象・条件は本文を参照してください。国内外の規制判断は適用地域や評価年が異なります。

特定の原材料を除外して検索しても、その原材料が不使用であることやアレルギー上の安全性は証明できません。購入時には現在のパッケージとメーカー情報を確認してください。